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キャタリティックコンバスター/クリーンバーン

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06/12/31
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燃焼方式の違い:キャタリティックコンバスター(触媒)とクリーンバーン
このページの最初に書くことが適当かどうか・・・
アメリカ製にしてもヨーロッパ製にしても、色んなメーカーの薪ストーブカタログを眺めていると1つ気付くことがあるのだ!
どのメーカーの薪ストーブも大抵は出力というものが表記されている。 最大出力とか、定格出力として kcal 表示されているものだね。 だけど、不思議? なことに、スペックの1つである最大燃焼時間というのは、表記しているカタログと表記していないカタログに分かれるのだ。 さらには同じメーカーでも表記と非表記に分かれていたりするから、これまた不思議というか面白いんだね。

よ〜く注意して眺めてみればその表記の差が見えてくる。 既に気付いているかも知れないけれど、薪ストーブの燃焼タイプで表記の有無が分かれる訳なんだね! さてさて、それは何故でしょう?
とっても穿った見方が好きなボクとしては、 (いやいや、あながち間違いじゃないと思っているけれど) それはカタログに書きたくても書けないんじゃないかなと・・・ 紙ベースのデータはとっても影響力が強いものだとボクは思う訳だね。 ここまで読んでピーンときたら、あなたはボクと同じ 『あまのじゃく』 仲間ということになる(笑)
あくまでも私見として書いてしまおう!
最大燃焼時間の表記は、コンバスター機にはあって、クリーンバーン機には書かれていないことが多いということだね。 理由は簡単で、どうあがいてもクリーンバーン機はコンバスター機に燃焼時間では勝てないからなのだ。 燃焼システム上の違いから、このことは歴然たる事実だとボクは思っているのさ。 主暖房で薪ストーブを導入する場合に、ボクがコンバスター機を勧める理由はまさしくこのことによるのだ。 今まで誤解を招く恐れがあるから書かなかったけれど、プライベートなホームページなんだから書くことにしたのだ。
燃焼時間が長いということは燃費にも影響してくる訳で、2,3割程度の差があるとボクは感じている。
就寝前にくべた薪が朝まで熾き火として残るのはコンバスター機ならではのこと! もちろんクリーンバーン機も使い方によっては熾き火は残るけれど、機能的に一部殺さなければそれは不可能に近いことなんじゃないかな!?
機能の一部を殺す?
それは灰を溜めるということに他ならない。
クリーンバーン機のエアーの循環図を見てみれば良く解る。 必ず薪ストーブの底部からもエアーが取り入れられている。 これは燃焼時に下からも煽っている訳で、灰を目一杯溜めてしまうと、当然ながらここからのエアーは機能しなくなるのだ。
例外も確かにある(かもね) 例えばアラジンの薪ストーブ、これはクアドラバーニングと自称呼んでいる燃焼方式の薪ストーブだけど、基本的にはクリーンバーン。 このストーブは底部やエアーカーテンの他に、第3の吸気口ショットガンエアーサプライとかいう独自のシステムがあったりするから、灰を溜めて底部からエアーの供給がなくなっても割と平気なのかも? それからウォーターフォードの薪ストーブはクリーンバーンシステム採用ながら、連続燃焼時間をカタログ表記している。 真偽、実証基準はカタログからは読み取れないけど、ある意味立派というか度胸があるメーカーかな〜(笑)
クリーンバーン燃焼システムが新しく最善なら、何故ゆえコンバスター機は消滅しないのだろう・・・
メーカーや売り手都合の独善が見え隠れしているみたいでボクはイヤだなぁ〜(笑) こんなことをあからさまに平気で書いてしまっているボクは、おそらく薪ストーブ業界の少なくとも半数以上からヒンシュクを買うに違いない(笑)

ボクが一番やりきれなさを感じてしまうのは 『ミスマッチ』 なのだ。 主暖房でしかも薪ストーブだけで家を暖めようとしている人には、トータルバランス的にクリーンバーン機よりもコンバスター機の方が良いと思うからだ。 薪を購入するにも、自作するにしても主暖房の場合は相当量の薪確保が必然となる。 初めて薪ストーブを導入する人々の殆どはそのことを知らない。 毎年およそ600束の薪を焚くボクの場合に当てはめてみると、EPAデータ から見える薪の消費差14パーセントがあるとしたら84束分となるから、この量はバカにならないのだ。 薪を購入で賄うならざっと30,000円もの出費差ということになってしまう。 キャタリティックコンバスターは消耗パーツだから維持費が云々と言うけれど、2年に1回交換したとしても薪代に比べたら年間たかが知れているね。
キャタリティックコンバスターばかりじゃなくクリーンバーンの良さも書かないとね。
まずは、何て言ったって炎がキレイなことに尽きる! コンバスター機ではあの炎は実現できないからね。 日常の焚火の炎とはまるで別物で、初めてクリーンバーンの炎を体験すると、過去に見たこともない美しい炎にすっかり魅了されてしまうのだ。 これはボクも経験がある。 メーカーや機種によってもその炎は違っていて、色んなストーブを焚いてみたくなる。 ガラス越しの幻想世界、俗に言うオーロラ炎というものだね。 だから視覚的な要素を満たすにはクリーンバーン機以外にない。 コンバスター機の炎はそういう意味ではつまらないと言うか、極当たり前の炎でしかないからだ。 条件が揃った時、コンバスター機でもオーロラ炎を楽しむことが出来るけれど、クリーンバーンとは違ったオーロラ炎だし、発生時間も短いものだ。 2番目の長所としては、ダンパー操作がない分だけ、簡単と言えば簡単操作ということになる。

チャートでも示している通り、ボクの導き出す答えはこうだ!

主暖房なら迷わずコンバスター機、補助暖房なら炎が美しいクリーンバーン機




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